日本の新卒採用はハードウェア重視

前回(感情的な人は頭が悪いのか? - Real Artists Ship)の続き

PCを買うときに何を重視するか、人によって違うと思うけど、例えば

ハードウェア重視

CPUのクロック数、コア数、メモリ、HDDなどハードウェアとしてのスペックを見る

ソフトウェア重視

インストールされているソフトウェアでなにができるかを見る(MS Officeインストール済とか)

という考え方があると思う。
これと前回の図を合わせて、

  • 日本の新卒採用 → ハードウェア重視
  • 欧米の採用 → ソフトウェア重視

と考えると、一般に「日本の新卒採用は変」と言われていることにも納得できる説明がつくと思う。

  • 学名は見るけど、勉強した内容を見ないのはなぜなのか?
  • ポテンシャル重視とは?

日本の新卒採用はハードウェア重視

日本の企業の考え方は、こう説明することができる。

  • 仕事のやり方は会社によって違う
  • 実務に必要な知識は会社で教えるのでベースとなる能力が高い人が欲しい

PCに例えると、

  • 会社独自のソフトウェアだから一般的ではない
  • ソフトウェアはインストールし直すのだから、ハードウェアスペックが高い方が嬉しい

欧米の採用はソフトウェア重視

これに対して、欧米では

  • 会社による仕事のやり方の違いが大きく変わらない
  • 一般的な知識を身につければ会社が変わっても通用する

これもPCに例えると、

  • 会社をまたがってソフトウェアが共通化されている
  • ソフトウェアをインストールし直す必要がないので、ハードウェアスペックに目をつむっても、最初からソフトウェアがインストールされていた方が望ましい

知識の扱い

どちらが正しいということはないけれど、これは知識の扱いにも関連しているはず。
前者が一子相伝のように限定された範囲内のみで知識を共有するのに対して、後者はオープンソースのように知識を一般に公開するやり方につながる。